「眠りたいのに眠れない。」
それが不眠症だと思っていました。
でも気づいた時には、子供の頃と違う夜への恐怖感がありました。
秒針の音や冷蔵庫の機械音が眉間を締め付け、新聞配達のバイク音が諦めのため息に変わる。
「眠いのに眠れない」
もともと「○時間しか寝てない」と謎の見栄を張る様なタイプではありました。
「まだできる。」
「もう少しだけ。」
知らず知らずのワーカホリックも不眠症の原因となりました。
もし誰かが、不眠で悩んでいたら間違いなく瞑想技法の一種である「ヨガニドラ」を紹介するでしょう。
あなたがヨガニドラで体験する久しぶりの「寝落ち」が、不眠を脱出するきっかけとなりますように。
不眠症
不眠症とは
不眠症とは、入眠障害(寝つきが悪い)・中途覚醒(眠りが浅く途中で何度も目が覚める)・早朝覚醒(早朝に目覚めて二度寝ができない)などの睡眠問題があり、そのために日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気です。不眠は誰でも経験しますが、自然に改善して再び眠れるようになることが大部分です。ただし、いったん慢性不眠症に陥ると適切な治療を受けないと回復しにくいといわれています。不眠の原因はストレス・こころやからだの病気・薬の副作用など様々で、原因に応じた対処が必要です。不眠が続くと不眠恐怖が生じ、緊張や睡眠状態へのこだわりのために、なおさら不眠が悪化するという悪循環に陥ります。家庭での不眠対処で効果が出ないときは専門医に相談しましょう。睡眠薬に対する過度の心配はいりません。現在使われている睡眠薬は適切に使用すれば安全です。
「厚生労働省e-ヘルスネット」不眠症 執筆者:秋田大学大学院 医学系研究科精神科学講座 三島和夫 教授
不眠症のデータ
一般成人の30〜40%が何らかの不眠症状を有しており、女性に多いことが知られています。不眠症状のある方のうち、慢性不眠症は成人の約10%に見られ、その原因はストレス、精神疾患、神経疾患、アルコール、薬剤の副作用など多岐にわたります。加齢とともに不眠症状は増加し、60歳以上では半数以上の方で認められます。また、東日本大震災や新型コロナウイルス感染症などの大きな災害があった後には一過性に増加します。このように、不眠症は特殊な病気ではありません。よくある普通の病気なのです。実際、日本では成人の5%が不眠のため睡眠薬を服用しています。
「厚生労働省e-ヘルスネット」不眠症 執筆者:秋田大学大学院 医学系研究科精神科学講座 三島和夫 教授
不眠症になったら
まずは、医師に相談して睡眠導入剤などによる正しい医学的アプローチが重要です。
「眠れない」と思ったらそれは不眠症の入り口であると考えましょう。
しかし、残念ながら不眠の症状が慢性化しても焦らなくて大丈夫です。
不眠を含めた精神的疾患は、正しい医学的アプローチと生活習慣の見直しで改善されます。
全ての災難も「自分を見つめる良い機会である」と認めてあげることから始めましょう。
瞑想はヨガニドラから始めよう
ヨガニドラとは?
ヨガニドラは、ヨガの瞑想の一種です。
仰向けになり、眠る直前の覚醒状態で瞑想誘導を受けることで心と体に深いリラクゼーション効果をもたらします。
ヨガニドラは、サンスクリット語で「ヨガの眠り」を意味します。
このいわゆる「寝落ち」直前のリラックス状態をヨガニドラの瞑想誘導によって導かれることができるのです。
ヨガニドラのメリットとは
不眠の大敵である「不安」は、その日の出来事や明日以降への緊張から引き起こされます。
リラックス状態を自分で実現できない方が、不眠に陥りやすいとも言えるのです。
ヨガニドラを取り入れることで不眠解消と共に自己認識を高めるメンタルケアの効果が期待できます。
簡単「寝落ち」音声ガイド
ヨガニドラのやり方
ヨガニドラは、初心者でも簡単に始められる瞑想技法です。
ヨガニドラを試してみたい方は、オンラインでヨガニドラのガイドを見つけることができます。
「YOGA.jp 日本ヨーガ瞑想協会」さんのHPでは、ヨガニドラについて深く知る事ができます。
また、YouTube音声動画では気軽にヨガニドラ体験ができますよ。
超絶オススメ!!「YOGA.jp 日本ヨーガ瞑想協会」さんの動画
いつも気が付くと「寝落ち」してます。
それでも眠れない時は…
不眠症が簡単に治れば苦労はありません。
眠くないのか眠れないのか…
不眠のスパイラルに吸い込まれないためにも、まずはリラックスを癖にしましょう。
眠れなくても横になってヨガニドラの音声に身を委ねてください。
その際にホットアイマスクを着用するとリラックスを高めてくれます。
たとえ眠れなかったとしても「ゆったりとリラックスできた」という成功体験を重ねましょう。
瞑想(ヨガニドラ)のまとめ
「眠れない」のは体。
「眠ろうとしていない」のは心。
自分自身をどの位置からどのように見つめるかを考えてみると「不眠」を克服するヒントがあると思います。
ヨガニドラによるリラックス効果で心身ともに「眠る準備」を始めてみることをお勧めします。