この噂、聞いたことありませんか？
小指が独立して曲げられる人は…
ギターの才能があるらしい
指を使う楽器全般に共通する「運指」
運指練習は、初心者にとってつまらない練習だと
感じてしまいますよね。
特に『手が小さい』方は…
運指に苦手意識をもってしまうかもしれません。
実は、私も『手がとても小さい』です。
極小の手がさらに小さかった小学生時代に
私はギターを始めました。
”フィンガリング”や”運指”という言葉に
出会う前から、小さい手でギターの弦を
追いかけてきました。
そんな私が辿り着き、誰にでも…
特に初心者ギタリストにこそ実践して欲しい
運指のポイントは「脱力」です。
左手のばたつき防止や高速化など
左手強化のコツにもなる「脱力練習法」を
一度、試してみてください。
ギターの運指練習について
運指練習って意味があるの？
運指（フィンガリング）とは…
ギターの指板上で左手の指をスムーズに動かし、
目的の音を正確に押さえる技術全般を指します。
あなたは、どんな運指練習をしていますか？
クロマチック音階やスケール練習など、
運指練習は”本当に意味があるの？”…と
感じてしまう方もいるかもしれません。
運指は野球やゴルフの素振りのような
基礎練習に似ています。
正しい運指練習を行うことで、運指の
能力向上以外にもフォームのズレや
悪い癖をリセットできるようになります。
手や指の大きさで運指は変わる？
私が考える脱力による運指は、
手や指の大きさは、あまり関係ありません。
冒頭にも合った通り、私の手は女性と
変わらないほど小さいです。
手の大きい方や指の長い方にとっても
運指にはそれぞれの悩みがあるでしょう。
それでも…
手が小さい方にとってストレッチ奏法は
難しい場合がありますよね。
私の運指法が生まれた理由も
手の大きさが関係していました。
是非、手の大きさや指の長さをカバーできる
運指方法を身につけて下さい。
左手強化は「脱力」運指練習
「指」の脱力
- 左手をパーに開く
- ”フッ”と力を抜く
- 人差し指根本の角度をキープ
「手首」の脱力
- 手首は常時脱力する
- 前腕の外旋→背屈、内旋→掌屈
- ネックとの支点を作る
- 人差し指の根本〜第二関節
- 親指も力を入れない
- 自然に支える程度の意識
基本動作（例：1弦クロマチック）
指・手首を脱力して支点にセット
前腕をわずかに外旋させていく
徐々に手首が背屈方向に倒れてくる
支点を離さず脱力した手首の背屈
各指が崩れて自然と出てくる
小指が水平方向ではなく6弦方向に向かう場合は…
脱力不足や背屈のしすぎ（前腕の外旋が大きい）が
考えられます。
各指を”全体の動きの中”で目標の弦に
残していく（ひっかける）イメージです。
各指は押さずに全体で”締める”
戻るのは逆順にする
どのパターンの運指でも…
「最初と最後の指の締め方＝前腕ターンポイント」
この脱力した運指を理解すると…
弦を”押す”から”締める”に意識が
変わっていくと思います。
また、脱力運指練習を最小限の幅で
「1つの動き」として操作すると…
各指が鞭のように追従する感覚が掴めます。
”1・2・3・4”…と指を置くのではなく
”1”のタイミングや感覚で、残りの2・3・4を
追従させる動作こそ、速弾きのばたつき防止や
高速化のコツになるのです。
スケールや順不同のクロマチック練習でも
前腕の回旋を切り返すタイミングに注意して
脱力した手首と指を追従させてみてください。
3弦クロマチックの場合
脱力からスタート
目的の弦に合わせて支点位置を調整
支点を離さず僅かな外旋→手首の背屈
各指が崩れて自然と出てくる
各指は斜めにズレていく
支点を離さないと小指は上を向かない
6弦クロマチックの場合
低音弦では…
手首は背屈せずに（掌屈）、
前腕のわずかな外旋だけで
運指することができます。
脱力からスタート
低音弦の場合は、支点が根本に近づく
低音弦の場合、手首は背屈しない
※手首を掌屈しすぎない
前腕のわずかな外旋のみ
小指がキツかったら…
僅かに支点を離す
運指の「癖」も一瞬で見抜かれる
フラットに戻れる重要性
人により手の大きさや指の長さ、動きには
クセがあります。
私自身も、次のようなクセがありました。
一度、悪い手癖を覚えると大変です。
あなたが、もしも経験者だったら…
こんなことがありませんか？
フォームを変更しようとしたら…
”悪い癖”を無くすこと自体の練習になる
私は、ギターを長く続けてもらうために…
次のポイントを大切にしています。
「自分のスタイルで鍛錬できる方法」
それは、「いつでも基本に戻れる方法」とも
言い換えられます。
そのために必要なのは、初心者のうちに
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ギターの運指に関するよくある質問
小指は使わなくても良い？
有名なアーティストでも…
小指を使わないギタリストはいますよね。
”〇〇でなければいけない”…ということは
ないと思います。
使わない自由もあれば…
使えない不自由もある…というだけです。
あなたが自然と行き着いた先が
最終スタイルになるのだと思います。
それでも…
あなたがギターを始めたばかりならば、
挑戦する価値はあります。
脱力した全体操作から自然な小指の操作を
覚えていきましょう。
指を広げるためのストレッチは必要？
体のストレッチと同様、有効だと思います。
そして、やりすぎ禁物な点も共通です。
無理なストレッチで指を痛めないように
十分に注意してください。
脱力して身体操作することで、自然な形で
力の入れ方や抜き方にも気がつくはずです。
運指練習におすすめのアプリは？
必須なのは「メトロノーム」アプリです。
どんなものでも構いませんので、
メトロノームに合わた練習もしましょう。
最初はBPM=60などのスローテンポから始め、
少しずつ上げていくのが、確実な上達法です。
各指や弦で手全体の重みを受け止める感覚が、
あなたのトーンを生み出す源になるでしょう。
