ギターの音を聞かずに…
演奏や練習をしたことがありますか？
イヤモニやヘッドホン、耳栓でも構いません。
完全に音が聞こえない状態で
ピッキングしてみてください。
知らず知らずに気が付くはずです。
メロディにピッキングがリードされる事を。
普段の練習から耳を塞がなくても気軽に同じ
効果を生み出す方法もあります。
この練習は、ピッキングの意識を
「耳から右手の感覚」へと変えてくれます。
更には、ピッキングの表現力や再現性まで
高めてくれるのです。
今回の記事テーマは…
左右のタイミングを鍛える練習（コツ）です。
ギターのピッキング問題
ギターのピッキング…得意ですか？
こんな悩みはありませんか？
ピッキングの悩み
ピッキングで大切な事
ピッキングで一番大切なこと…
それは、速弾きでもピッキングハーモニクスでもありません。
ダイナミクスとリズムです。
そして、ダイナミクス以前に習得するべき技術。
「リズム（運指とピッキングのタイミング）」
左手の運指やミュートといった押弦技術に
終始しがちなギター練習。
しかし、肝心な右手とのコンビネーションが
あってこそのギター演奏です。
運指とピッキングのタイミング…
あなたは図れていますか？
それをどのように評価していますか？
ギターのピッキングに必要な意識
ピッキングの意識
あなたは、普段の演奏で音符の長さを
意識していますか？
音が正確と出ている ＝ ピッキングのタイミング
…ではありません。
ギター初心者は、TAB譜を元に演奏することが
多いですよね。
このTAB譜は非常に便利なのですが…
リズムや音の強弱などの音符（楽譜）から
「意識」を遠ざけてしまうことがあります。
ピッキングとリズム
ピッキングは…
「ダイナミクス」と「リズム」の概念が重要。
タイミングという観点では…
「リズム」の重要度が非常に高いのです。
それでは、どのようにピッキングのリズムを
練習するべきなのでしょうか。
ここで、冒頭の質問に戻ります。
ギターの音を聞かずに…
演奏や練習をしたことがありますか？
ギターのピッキング練習とコツ
ピッキングのタイミングに重要なのは
リズムであると説明しました。
演奏は、耳で感じる情報が重要です。
しかし、リズムは耳で感じるよりも
「感覚で掴むこと」がコツなのです。
耳栓ピッキング練習！？
私が普段レッスンしているピッキングの
基礎編を紹介します。
このレッスンは、大抵の方が驚かれます。
耳栓などで聴覚を遮断した状態で…
ギターを弾くのです。
さらに効果的な方法は、左右の耳にイヤホンで
メトロノーム音を流して演奏音を遮断します。
そして、その間の演奏内容をレコーディング。
普段、演奏しながら感じているピッキングの
感覚とのズレを体感することができるのです。
音の強弱やピッキングのタイミングの
ズレを耳ではなく感覚で掴む練習法です。
音が聞こえない状態でのピッキング。
「コツコツ」とした右手のピッキング感覚に
集中できることに気が付きますか？
普段のピッキング感覚の大部分を耳頼りに
なっていたことが実感できると思います。
ピッキングのタイミングやリズムは…
右手の感覚に集中することが重要なのです。
ピッキングのマストレーニング
イヤホン（耳栓）を外してください。笑
右手の感覚を意識したまま演奏することは
意外に難しいのです。
何故ならば、「正しく弾けている音」自体が
感覚を狂わせるのです。
速弾きをしている初心者によくある状態…
左手を右手が追いかけている
※またはその逆
自分の焦った気持ちや音に縛られて
左右の手の感覚が狂ってしまう…
あるあるですよね。
そのために考案したトレーニングも
合わせて紹介します。
もう耳栓は使いません。
ピッキングのマストレーニングです。
マストレーニングとは、ボクシングの
マスボクシングのように寸止めを意味します。
マストレーニングのやり方
先ほどのイヤホン（耳栓）ピッキングと同様に
音を出さないことが重要です。
※ピッキング音のみ
イヤホン（耳栓）の代わりに…
左手のフィンガーミュートで遮音します。
左手は、目標のフレットの弦の上に載せます。
押弦はしません。
寸止め（ミュート状態）で運指を行います。
もう一つの効果とは
このマストレーニングの目的は…
「右手の感覚を鍛えること」
しかし、もう一つの重要な効果があります。
それは…
「左手の脱力」
ピッキングのタイミングが、自分が演奏した
音に縛られている…
このことに気付ければ…
あなたのピッキングのレベルは上がります。
ピッキングは聞いてはいけません。
感じてください。
リズムが取れるピッキングを習得してから
ダイナミクスを意識した練習を行いましょう。
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ギターのピッキング練習の効果
長年ギターを演奏していると…
気が付くことがあります。
自分で演奏している音を…
演奏者として聞くか
観客として聞くか
ということです。
演奏が耳に縛られると緊張感が走ります。
ミスの感覚も研ぎ澄まされるのです。
レコーディングしようと思うと…
「普段のピッキングや運指ができない…」
そんな経験がありませんか？
耳から感じる音と指先から感じる感覚の比率は
演奏歴で変化する気がします。
必要以上の「力み」や「緊張」は
演奏だけではなく感覚を狂わせます。
耳と手の感覚
どちらに縛られているかを演奏しながら
感じてみてください。
ダイナミクスやピッキングのレベルが
一段上がると思います。
ポチップ
ギターのピッキング練習のまとめ
細かい練習法よりも、簡単な意識改革が
レベルアップに繋がることがあります。
先入観や固定観念の打破が、ブレークスルーを
呼び起こすのです。
速弾きもガムシャラでは音楽になりません。
ゆっくりとしたストロークが、徐々に速くなる
意識で演奏してみましょう。
ギターなどの弦楽器は、ボタン操作で演奏する
シーケンサーではないのです。
あなたのピッキングで…
あなたの感覚を…
音に乗せて表現してください。
タイミングのとれたピッキングは
出音を上回る感覚の気持ち良さがあります。
「コツコツ」としたピックの抜ける感覚に
あなたも虜になるはずです。
