まずは…
ドレミファソラシドを口ずさんでみて下さい。
下のファイルは、ピアノの音源（ハ長調）です。
あなたのドレミと、音源のドレミ。
どの程度のズレがありましたか？
2回目はどうでしょうか？
正しく音源に矯正されたなら…
相対音感が備わっている証拠です。
音源に矯正されずに…
あなた自身の「ドレミ」に再現性があるならば…
あなたの音感は、自身で定義されています。
音感がない訳でも音痴な訳でもないのです。
楽器を演奏されない方は…
「ドレミファソラシド」といわれると
一つの音階しかないと思いがちですよね。
あなたのドレミが、どんなに暴れていたとしてもインターバルさえ理解すれば、何かしらのスケールになるのです。
あなたの「ド」を「移動ド」という解釈で考えれば、それは立派な音階なのです。
音楽は、理屈で理解するものではありません。
もちろん…
楽典などの音楽理論は、音楽の理解を深め
歴史を紡ぐための共通認識となります。
しかし、リラックスする心地の良い音階と
緊急地震速報のような不快な音階は、容易に
誰でも聞き分けることができます。
感覚で理解できるのが、音楽なのです。
音感に悩む方は…
心の中にある感覚を見つめてみてください。
そして、誰もが音楽を愛せる理由が分かる
動画を今回は紹介したいと思います。
音感について
音感とは、音に対する人間の感覚です。
特に音楽では、音の高さに対する感覚や
音程の知覚として使われます。
絶対音感や相対音感は有名ですよね♪
楽器演奏する方は、音階やインターバルを
理解できる相対音感である事が多いですよね。
絶対音感という特殊能力を持っていなくても
音の雰囲気は誰にでも分かるものです。
例えば…
ジャズなどのMajor7th系の音を聞けば
すぐに「オシャレ」だと感じますよね。
ロックのかっこいいジミヘンコードも…
反復してクロマチックに移動させれば
緊急地震速報の焦るような音階になります。
音階とは、人の音感を共通認識とするために
定義したルールに過ぎないのです。
大抵の方は、感覚で音を感じる事ができます。
しかし…
人によっては、決まった音階の型に当てはめようとするとズレが生じてしまうのです。
それは決して音感がないのではありません。
自己流の音感と正しい音階とのギャップに
気がついていないだけなのです。
音感がないと思うケース
カラオケ
カラオケで、よーし歌うぞ…と意気込むも
歌い出しでつまずく事ってありますよね。
この事を理由に…
自分は音痴・音感がない…と考える方がいます。
本当にそうでしょうか？
音の感じ方に差があったとしても…
それぞれの感覚をしっかりと定義することで
正しい音との差分を見つめることができます。
あなたは、頭にある音を発声する際に
あなたの思った通りの音が出せてますか？
頭にある音を理解して、設定したキーに対して
どのくらいの距離感（インターバル）があるかを理解すると改善するかもしれません。
楽器演奏
楽器演奏における音感を考えてみます。
楽器で音を奏でる以上…
音階やインターバルの知識は必須です。
まずは、王道の「C major」を覚えましょう。
それから、自由にインターバルを可変させた
音階の雰囲気だけを味わいます。
音階の距離感を感覚で理解することが近道。
「あなたの感覚の説明が、理論である」
…と認識しましょう。
知識は後付けでも構いません。
あなたの感覚を型にはめる必要はないのです。
それぞれの楽器の特性も理解しましょう。
練習を繰り返せすことで自然と音階に対する
イメージが固まってくるでしょう。
あなたが紺色だと感じた空も…
定義上では青色とされます。
どちらも正解なのです。
問題は…
それぞれの定義とギャップの理解なのです。
音感がないと思う人が見るべき動画
音感を楽典などの理屈ではなく…
感性で考えるきっかけとして最適な動画を
紹介したいと思います。
Jacob Collier
Jacob Collier (ジェイコブ・コリヤー)
「Z世代のカラフルなモーツァルト」
※ニューヨーク・タイムズ誌
彼の演奏や感性…
天才としか言いようがありません。
1994年にロンドンで生まれたJacob Collier
スティービーワンダーの楽曲をカバーした
個人制作動画が、YouTubeで一躍話題に。
彼のスタイルは…
1人で複数の楽器を操るマルチプレイ
彼の音楽の素晴らしさは、複雑かつ洗練された
「ハーモニー」にあります。
Jazzからクラシックまで、幅広い彼の音楽は
独自の世界観を形成しています。
彼の音楽が、世界中の音楽の授業になれば…
世の中ミュージシャンだらけになるでしょう。
特に彼のLIVEは必見です。
観客に音楽の可能性や想像力を与えます。
是非、彼の音楽から多くの事を感じて下さい。
公式サイト
Jacob Collier 公式YouTubeCH
まとめ
Jacob Collierの動画を見て…
“Z世代のカラフルなモーツァルト“と称した
ニューヨークタイムズの記者に共感しました。
理屈で説明するよりも表現で感じさせる…
彼の世界観から音楽の本質が見えました。
いつだって美しさを表現することに
理屈は必要ありません。
感じたことが、正解なのです。
あなたの音感も、あなただけのものなのです。
