なんかスライド音が、わざとらしい…

そう悩んだことありませんか?
『スライド』は、ギター演奏には
必須の演奏テクニック
しかし、このスライドを表現力豊かに
演奏することはとても難しいですよね。
演奏中は「上手く弾けた」と思っても、
録音した音を聞くと…
ナチュラルに聞こえない
…と感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、音の雰囲気を劇的に変える
『脱力スライド』を紹介したいと思います。
ギターのスライドがわざとらしい?

その悩み、「力み」が原因です
スライドの「わざとらしさ」
その原因は…
『力み』と『手首と指の同期』
力みから手首と指が同期することで、
スライドの始まりと終わりの音の輪郭が
はっきりしすぎてしまうのです。
意識的に”弾こう”と思うのではなく、
結果的に”弾けている”…という状態こそが、
わざとらしさ払拭のポイントになります。
大切なことは『脱力』です。
悪いスライドの例「手首と指の同期」
3弦の8Fから10Fまでスライドアップ

指・手首が同期している

音の雰囲気が変わる|脱力スライド

まずは「脱力フィンガリング」から
スライドを脱力して行うためには、
フィンガリング自体も『脱力』が必要です。
弦を”締めず”に”押している”
ネック(弦)を強く握りすぎてしまう
そんな感覚が抜けない方は、
まずはこちらの記事を参考にしてください。
キレを生み出す「フィンガースライド」
力みは厳禁ですが…
キビキビとした動きのスライドも
キレを生み出す大切な要素です。
スライドのキレ(緩急)は、手全体ではなく
指を走らせることで操作します。
短い高速スライド以外にも、後半で紹介する
脱力スライドでも役に立ちます。
今回は、2F分の短いスライドを例に
フィンガースライドの練習を紹介します。
3弦の8Fから10Fまでスライドアップ

手首の背屈をリリースして
指だけを走らせる

8Fまでスライドダウン
手首を背屈して指を引き戻す

指自体で操作せずに”手首で”
指を走らせてください。
脱力した手首が、前腕の回旋で
背屈からリリースされることで
指だけが走り、キレのある
フィンガースライドが実現します。
短いスライド以外でも…
スライド時の緩急による
ダイナミクス表現に効果的です。
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脱力したフィンガリングも
練習してみてください↓↓
▷ 脱力フィンガリングの記事
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雰囲気が激変!「脱力スライド」
脱力した手首を先行して動かすことで、
指が遅れてついてくるような自然な
スライドが身につきます。
指ではなく「手首」から始動することで、
音の頭がわずかに遅れ、Rの発音のような、
自然な”タメ”が生まれます。
この”タメ”こそが、表現力の源泉であり、
演奏の雰囲気を変えてくれます。
先ほどと同じように…
2F分の短いスライドを例に紹介します。
3弦の8Fから10Fまでスライドアップ

脱力した手首を先行(背屈)

目的のフレット間際でフィンガースライド

3弦の10Fから8Fまでスライドダウン

脱力した手首を先行(背屈を戻す)

目的のフレット間際でフィンガースライド

脱力した手首を前腕の回旋で
背屈させる動きから
スライドをスタート
あくまで、指を操作せずに
”手首で”指を操作してください。
指が遅れてついてくる感覚が
ヒントになります。
先ほどのフィンガースライドを
ミックスすることで表現力の
幅がさらに広がります。
いろいろなリズムパターンで
手首を先行させる脱力スライドを
試してみてくださいね。
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脱力したフィンガリングも
練習してみてください↓↓
▷ 脱力フィンガリングの記事
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初心者卒業!進化を加速させるコツ

左手と一緒に右手も強化
ギターの演奏は、どんなに左手を強化しても
右手のピッキングがコントロールできないと
意味がありません。
左右の手が生み出すダイナミクスこそ、
あなたが求める『表現力』への近道です。
スライド練習と合わせて『脱力ピッキング』で
右手を強化してみませんか?
フレットボードの音名配置
覚えたスケールやコードトーンに
スライドを効果的にまぜることも
表現力を鍛える有効な練習になります。
まだ、フレットボード上の音名配置が
覚えられていない…という方は、
こちらの記事も参考にしてみてください。




