TAB譜通りにフレットや弦を押さえるだけで
演奏できるのもギターの魅力の一つですよね。
しかし、そんな気軽な楽器であるがために
今、弾いている「◯F(フレット)の◯弦」が
”何の音か分からない”という初心者ギタリストも
多いのではないでしょうか。
フレットボード上の音の配置を覚えるのは、
初心者ギタリストにとって難関の1つです。
しかし、やみくもに覚えるのではなく、
フレットボードの法則性を見出すことで
効率的に習得できるのを知っていますか?
今回は、ギターのフレットボードに関する
音名配置の覚え方を簡単なクイズ付きで
紹介します。
ギターのフレットボード音名クイズ
異なる弦とフレットで同じ音が出せる
ギターのような弦楽器調律特有の仕組み
ギター初心者でも覚えられる方法

ステップ① 5、6弦のC音配置を覚えよう
誰もが知っているドレミファソラシド
これはCメジャー(ハ長調)の音階です。
ギターなどの楽器演奏では、ドレミ表記を
国際標準のCDEFGAB表記で表されます。
まずは、Cメジャー(ハ長調)の主音C(ド)を
ギターの5、6弦で探してみましょう。
この2つ弦のC音を基準とすることで、
フレットボード全体の音の繋がりが
見えやすくなり、フレットボード攻略の
カギになります。
ステップ② 同一弦上のインターバル
先ほどの5、6弦のC音を基準に、同一弦上の
他の音との位置関係を覚えます。
ギターは、フレット毎に半音ずつ音が
変化しますよね。
例えば、6弦8フレットのCから
半音上がればC#(9フレット)
全音上がればD(10フレット)
…といった具合です。
また、ある音階においての音同士の距離のことを
インターバル(音程)といいます。
コードやスケールの構成音の理解を深めるために
このインターバルの理解も重要になります。
まずは、ドレミで馴染みのあるCメジャー音階を
ピアノの様なイメージで探してみましょう。
5弦と6弦、それぞれのC音から平行移動して
D、E、F…など、その他の音を導き出せるように
練習してみてください。
ステップ③ オクターブの法則
ギターのフレットボードには、近い場所に
1〜2オクターブの音が存在します。
特に重要なのが、特定のフレット間隔で
オクターブ音が現れる法則です。
5弦ルートからのオクターブ

6弦ルートからのオクターブ

ギターには異なる弦であっても
同じ音(高さ)が存在します。
これらを「異弦同音」と呼びます。
解放弦の音もフレットボード上の音と
異弦同音になります。
ポイントのおさらい
- 5弦3F、6弦8FのC音配置
- 5、6弦それぞれのインターバル
- オクターブ、同音異弦の法則
5、6弦のポイントからオクターブや
異弦同音の法則を覚えることで、
1〜4弦へ自動アクセスが可能になります。
同時に1〜4弦から5、6弦への
アクセスも覚えたことになります。
※レギュラーチューニングでは1弦と6弦は同じ
各弦の主音以外の音名は、5、6弦に
逆アクセスすると導き出すこともできます。
そのため、まずは5、6弦のインターバルを
フレットマークを参考にしっかり覚えましょう。
フレットボードの音名配置の感覚は、
今後のスケール学習などに大変役立ちます。
まずは、5、6弦のC音から少しずつ
極めてみてくださいね。
フレットボード解析で耳コピ高速化

耳コピへの応用
フレットボード上の音名配置を視覚的に、
そして体感的に把握できるようになると
耳コピの効率が飛躍的に向上します。
耳コピをする際、最初に捉えるべきはコードの
主音であることが多いです。
フレットボードの音名配置を覚えておけば、
聞こえてきたベースラインやコードの最低音から
音名やコードを素早く見つけることができます。
書籍でもっとお得に学ぶ方法
まとめ|フレットボードの音名配置

「それ何の音?」
他の楽器の人から言われて
「ドキっ」としたことがありませんか?
ギターを始めたばかりの初心者にとって
音名配置を覚えるのは面倒な気がしますよね。
しかし、何事も学習のコツを掴むと
理解すること自体が楽しくなっていきます。
今後の楽曲理解や楽曲制作のためにも
ギターのフレットボードの音名配置を
楽しく覚えてみてください。